本日付の「謎の穴」は午前0時過ぎに書いた。
今は午後21時30分。
穴の謎が解明された。
これはパーツリストの図にも描いてない構造による。
じっと穴を見ること数分。
「なぜ、下側イモネジのネジはサイト部分のみに切って
あるのか」
「なぜ、アウタバレル下側は大き目の素穴だけなのか」
実物を見ながら「俺ならどう設計する」と考えていたら
「!」と閃いた。
フロントサイトのカシメピン二つを抜いて外してみた。
案の定、想像通りの構造だった。
(以下はパーツリストの図には描かれていません)
「フロントサイトをカシメピンふたつで2点どめは不安定」
というのがまず所見。
フロントサイトをアウタバレルから外したら、やはり
あった。

アウタバレル上部とサイト下部を結合するためのネジ穴。
まったく締めこまれていない。
アウタバレルを完全にアッパーレシーバーから外して
アウタバレル下側の例の謎の穴からヘキサゴンレンチを
差し込んで回すと・・・

出てきた、出てきた。
本来こういう状態でアウタバレル上部からサイト下側の
ネジ穴にこの隠しイモネジが食い込んで締め付けられて
いなければならない。

これがまったく締められていなかった。
ほぼ箱出しなので、最初から締め付けていなかったの
だろう。他の部分はネジロックが塗布されていたが、
ここの部分はまったくなし。しかし、緩んだとは考え
難い。
なんという組み方しているのだ?マルイは。
10年前まではこんなことはなかったが、「SOPMODは中国
で組ませた」という事実無根の都市伝説が徘徊するのも、
このようないい加減な組み立て方を目の当たりに見ると
頷けてしまう。
仮締め。

手順としては、サイト固定のカシメピンを打ち込んで位置
決めをしてから隠しイモネジにネジロックを塗り本締めを
行う。
この画像は下側の通し素穴からレンチを差し込んでいる図。
レンチはアウタバレルを反対側まで貫通。
アウタバレル上部とサイト下部の隠しイモネジを締め込む
ことで、サイトはガチガチに固定されて、びくともしなく
なった。これが本来の姿。
「引掛けスパナ」を使ってアウタバレルを締めこむ。
アウタバレルの脱着やストックのバッファーリングを
締めこむには、この専用工具がないと組み立て不能。

この製品のアウタバレルはメタルレシーバーのネジ溝に
ガイドリングで締め込まれるガチガチの構造。
私は2000年前後にすでにこのような「面押さえ」の構造
を望んでいたが、メーカーにおいて実現されたのはM733
からだった。
SOPMODはメタルフレームのネジにバレルロックリングを
締め込んでアウタバレルを固定する構造で、強度は格別
に強い。
ゲームでのハードな使用を前提とするトイガンは、この
ような構造でないといけない。これらの構造は私のサイト
コンテンツ「XM177E2」において今世紀初頭には予見して
いた。
従来のマルイ旧M16などのいわゆる「首周り」の構造は、
XMなどに見られる「2点どめ」である限り、たとえメタル
ボディに換装しようとも、抜本的な強度向上には繋がら
ないのだ。丸パイプは「面」で押さえなければ固定はでき
ない。水道管のように外周全体にネジが切ってあるのが
一番望ましい。2008年末に発売されたこのSOPMODは、
M16系で初めて実用的剛性が合格点に達したといえる。
ついでに、マルイ次世代M4シリーズでよく問題にされる
「ストックの緩み」についても手を加えた。
使ったのはこれ。

油圧配管用のシールテープ。
このテープはテンションをかけるといくらでも伸びる。
これをきつくバッファーのネジ山に巻く。
正ネジの場合「の」の字方向に巻く。
油圧配管などの場合は、1周半以上巻くのだが、今回は
1周ちょいにした。
引掛けスパナで適度なトルクで締めこんで、はみ出た
余分なテープをカッターで除去。

外からはテープが見えないでしょ?
これでガッチガチ。
バッファーリングを外した時に、ネジロックを塗布して
あった跡があったが、ネジロックでも緩むのは、横面が
斜めになっているクレーンストック自体に頬付けによる
横方向のテンションがかかり、筒ネジのバッファーを
ねじって緩める力が働く構造上、しかたがないような
気がする。
これが標準M4ストックならば、頬に当たる部分が斜めの
「面」ではなく、「丸」なので力が逃げて緩みは少ない
はずだ。
面でテンションをかけるということは、ストックを巨大
スパナとしてバッファーのチューブを回しているような
もの。必ず緩む。
しかも、このストックチューブ(バッファーチューブ)
には電気配線が埋まっているので、緩みは重篤な問題を
惹起する恐れがある。
この構造的欠点はドリルで穴をあけてタッピングでネジを
切り、イモネジでバッファそのものが回転しないように
固定するかしないと解消されないだろう。
とりあえず、シールテープの効果に期待したい。
サイト固定の隠しイモネジについては、知っている人は
本日前段の「謎」の記事を見て「ウププ」だろうが、
パーツリストにも記載されていない非公開の部分なので、
一般的には知りようがない。
アウタバレルと一体組み付け構造であるからパーツリスト
には記載されていない訳で、締め付けがなされていなかっ
たのは、箱出し状態でのマルイの初期不良であるといえる。
箱出しを信じてはいけない。
YMAHAのTZ250やHONDAのRS250という市販レーシング
マシンでさえ、工場出荷の新品のエンジンをばらして組み
なおすだけで、格段に良くなったりする。
「銃がいじれる奴でよかった~」と自分でつくづく思う。
マルイ SOPMOD M4。緩みはひとつもない。
完全出撃体制スタンバイである。
(てか、撃ってるうちにあちこち緩んできたりするだろうけどw)
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